中古マンション・2001年から2005年に建築確認された鉄筋コンクリート作りの中高層マンション約6千件から389件を無作為に選び出し、構造計画書や施工状態を専門家にチェックさせました。
チェックさせたのは国土交通省で元1級建築士の姉歯秀次被告をはじめとする一連の耐震強度偽装事件を受け、今回の耐震強度の調査となったわけです。
さて、そのマンションの耐震強度の調査結果はというと、驚くなかれ389件の中に3件が耐震基準の66%?85%しか耐震強度を確保していなく、更に別の38件でも強度不足の疑いが濃厚で詳しい調査をすすめているそうです。
幸い建替えの必要な耐震強度50%未満というマンションはなかったそうですが、このままではこの時期に建てられた日本の中高層マンションの10%程度に何らかの問題がある可能性が浮き彫りにされました。
まだ記憶に新しい水落光男・元1級建築士の立てた「アパ(アパマン)」グループの新潟の分譲マンションも、偶然ですがこの中に含まれていると言います。
たまたまサンプルの中に含まれていて今回、耐震強度不足の4件の中にも入っていたと言うことです。
はじめからこれらすべてのマンションが作為的に構造計算書や耐震強度を偽装したわけではないのでしょうが、
言い訳として「忙しくて中途半端な構造計算書でもとりあえず出して後できちんとするつもりだった。」とするところが多く、建築のプロとしてはあるまじき行為といえます。
更に恐ろしいのは、建築確認の審査ではこうした一連の偽装やミスが見抜けなかった事でしょう。
それはさておき、設計段階で少し耐震強度などに余裕をもって建てておけば耐震強度不足になりにくい(今回の調査でも耐震強度に余裕のある物件で計算ミスがあっても耐震強度不足にはなりませんでした。)と言えるので、
マンション建設コストだけに目をやらず、良心的に仕事をしてもらいたいと思います。