原因
原因を知る前に皮膚の構造を知る必要があります。皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の3層からなり、それには真皮が関係していて、この真皮は表皮の10倍の厚みを持ち、繊維で作られた弾力の有る毛糸の編み物のような形の弾力繊維（エラスチン）が配列され、クッションの役目をして、皮膚が動いて変形する動作を吸収しています。
ですから肌が変形しても元の形に戻るわけです。 そして真皮層の繊維芽細胞が弾力繊維を新しく作り古いものを分解しているのです。つまり真皮は毎日作りかえられていて、このサイクルが正常ならば、できることはないということになります。
しかし、紫外線が当たると弾力繊維はダメージを受けしわの原因になります。 紫外線は、真皮層の有る1.5ミリから2ミリの深さにまで侵入し破壊や変性をさせます。
すると弾性繊維の配列が乱れ皮膚の変形を充分に吸収できず、これが原因となり、出来るのです。
真皮の弾力の低下により起こるのが大きなしわで、乾燥肌など肌の乾燥によりおこるものがちりめんじわや小じわなのです。
原因としては、加齢によるセラミドの減少が水分不足を加速させることもあります。
もう一つの原因として肌への血流不足があります。 血行が悪いと肌への栄養が不足して老化が進みその結果、しわが出来る原因を作ることになります。 血流が悪くなる原因としては、タバコやストレスによる毛細血管の萎縮やビタミンの不足、冷え、貧血などがあります。
血行を良くするにはこれらの原因を取り除き、マッサージも効果的で、マッサージオイルを使用して顔をマッサージすると、血行がよくなり、原因を取り除く事が出来、ひいては、予防につながるのです。
紫外線
紫外線の防止も大切で特に大きなしわを予防するには、気が付かないうちに浴びていることが多いUVAは肌の奥まで侵入し弾力繊維を劣化させるので注意しましょう。
紫外線は活性酸素を発生させその活性酸素が原因にもなるのですから、それを抑える抗酸化力の有るビタミンCやビタミンEを摂取することも紫外線の予防には必要です。
乾燥肌
予防する上で重要なことは肌を乾燥させないことです。乾燥肌はちりめんじわやこじわの原因になり、肌のバリア機能も低下して色々なトラブルを起こし、肌の老化を促進させてしまいます。
乾燥肌は老化を招く、反対に言えば保湿力にすぐれた肌は若々しい肌であるといえるのです。 肌の表面にある角質層の水分量が多いほど、美しく健康な肌と言えるのです。
角質層の水分が不足した乾燥肌は、ハリもなくバリア機能も衰えているので、外からの刺激を受けやすく、しわやしみが出来やすくなります。
乾燥肌は、水分不足であると同時に皮脂も不足していることが多いため、しわを予防するために乾燥肌のケアをするにはこの辺も気をつけなければなりません。
顔の部分によって角質層の厚さや皮脂の量が違うのでそれにあわせたケア、基本的には目の周りや口の周り、頬は乾燥しやすく、Tゾーンの額や鼻のわきは、脂っぽいのが普通です。
普段から自分の肌を、鏡などでよく観察しその変化に合わせてケアすることが大切です。基本は化粧水で水分を補給し、クリームやオイルで油分を補給する。これだけです。
乾燥肌は、刺激を受けやすいので使用する化粧品はシンプルなもので、余り色々入ってないほうが肌を刺激せず効果的な場合が多いようです。
